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熊田 高之; 元川 竜平; 大場 洋次郎; 中川 洋
no journal, ,
JRR-3の運転再開にあわせて中性子小角散乱装置(SANS-J)の更新および高度化を行った。更新作業においてもっとも重視したのが信頼性とユーザビリティの向上である。我々は以前に故障が頻発していた駆動軸の一部廃止や簡素化を行った。また、エンコーダー付きモーターやGUIを導入して異常個所の早期発見・復旧を可能にするとともにユーザビリティを向上させて操作ミスを低減した。その結果、令和3年度は100日のマシンタイムのうち3日を除きほぼ順調に稼働した。令和4年度は、マシンタイム競争率の高い同装置のスループットの拡大および性能向上を主眼に改良を行った。特に、フライトチューブの手前に前面検出器を導入して測定効率を引き上げるとともに、以前から要望が高かった1nm Q 5nmの散乱を小角散乱との同時測定できるようにした点が大きな改良である。また、既存の中性子レンズをうまく用いることで、小角領域の測定効率を3倍に引き上げることにも成功している。